当社はコスモエネルギーグループとお客様をつなぐサービスステーションを全国およそ600ヵ所運営しており、企業理念に掲げる「暮らしのサービスステーション」の通り、自動車を利用する人の生活を支える企業として、どこよりもお客様を知り、自動車を知ることで、新たなサービスを生み出してきました。
燃料油販売のみならず、タイヤや自動車保険の販売、車検、その他カーメンテナンス、そして車の買取・新車中古車の販売やカーリース(コスモMyカーリース)などを、同業他社に先駆けて取り組んできました。多数ある店舗から発信された新たな発想を大切にし、新たなビジネスモデルをつくりあげてきました。なかでもカーリース(コスモMyカーリース)事業は、今後さらに注力する分野です。
お客様が給油のために訪れたサービスステーションで、カーリースのメンテナンスを受けることができる商品であり、従来のリース会社によるカーリースと比べ、お客様にとって便利な商品と言えるでしょう。
セルフのサービスステーションにおける、このようなビジネスモデルは、日本独自のものであり、当社がそのさきがけであるという自負を持っています。
これまで私たちは、サービスステーションを基点に新たな価値を創造してきました。その姿勢はこれからも変わりません。
脱炭素社会への対応としては、EV(電気自動車)リースの販売や、急速充電器の設置を試験的に進めているところです。また、デジタル化もより一層加速させています。
スマートフォンアプリ「カーライフスクエア」はお客様に割引や決済の利便性を提供するだけでなく、当社の顧客管理システムとしても機能し顧客満足度の向上ならびに生産性向上に役立っております。このアプリによって、多くのお客様と当社は直接つながっております。
また、当社のサービスステーションでは、来店されたお客様ひとりひとりの情報を瞬時に把握し、店舗スタッフに通知する「デジタルステーションシステム」の導入を進めており、新たな接客のあり方を模索しております。
さらには、「キャッシュレス化」を全国的に進めており、時代とお客様のニーズに合わせた店舗展開を進めております。
加えて、コスモ系列内他特約店におけるサービスステーションの運営を支援するコンサルティング事業を行っており、その他BtoBの事業領域も拡大展開していく予定です。
お客様に最も近い現場で生まれた商品・サービス・文化が、我々の強みとして培われており、その自由な発想を尊重しつつも、様々な面で全国の店舗運営の標準化をはかっていく「当社ならではのチェーンストア」の構築に挑戦しています。
サービステーションで働くスタッフ皆が自発的に全国の当社サービステーションで展開、標準化できるノウハウを模索、店舗運営は常に変化し進化していく。これが目指している当社流のチェーンストアです。
もしも、燃料に特化した事業に転換すれば経営はとてもシンプルですが、企業として新たな発展はないでしょう。それでは変化も進化もありません。
これからも、お客様の声を第一にすることはもちろん、サービスステーションで働くスタッフの声に耳を傾けながら、日本の新しいサービステーションのあり方を模索していきます。
代表取締役社長石本 耕二